牛の真髄的な部位。V。インデザ7月14日読了時間: 3分精肉店で購入できるお肉といえば、牛、豚、鶏が代表的なものだと思うのですがどうでしょう?ちょっと変わった感じというか、地域的な感じでいえば馬もそうかもしれないし、鶏ではなくて鴨とか、鹿とか、猪とか。まあ、大体のスーパーで間違いなく扱われているのは牛、豚、鶏でしょう。日本三大肉といったメンバーなのです。肉。僕は中途半端に関西での生活が長かったので、肉といえば「牛」以外のものは指さないし、肉じゃがは「肉」が使われているので「牛」とジャガイモの料理。豚は「豚」なので、豚肉ではあるが、「肉」ではない感じ。関西風でいえば「豚じゃが」といった表現。日本三大肉の中でもっとも一頭(一羽)あたりのグラム数で高価なのは当然「鶏」肉。関西というか京都ではすき焼きの最上級といえば「鶏すき」ということになり、ちょっとした料亭で食べるすき焼きは大体が「鶏」。確かに滋味もあり大変美味しいのですが、まあ、オイラは生まれも育ちも北関東だしなあ!ということで「牛」以外のすき焼きなんて金出してまでも食わないぜ!というノリだったりするのです。僕の大好きな小説家に「開高健」大兄がいらっしゃるのですが、大兄のエッセイの中に「肉の旨みというのは臓器にある」的な話があります。確かフランスの路地奥で食べたレストランというか屋台的なお店で食べた贓物の煮込み料理が「牛肉の料理」の中で一番旨いという内容。壺みたいな容器に色んな部位が入っていて、柔らかかったり、コリコリとしていたり、トロリとしていたり、ぎゅっとしていたりと、さまざまな食感の中に、さまざまな旨みがあるという。僕はそのエッセイを読んでから、贓物という安価な部位にこそ旨みが宿ると信念の元、色々な部位を食べているのですが、やはり、煮込みにしても焼きにしても料理として旨いのはスジだなあと思うのです。牛すじを煮込んだ「どて煮」や、おでんの中の「牛すじ串」など、生物としての力強さを彷彿とさせる臭みというか牛肉独特の香りにあると思っています。しゃぶしゃぶなどでふと気づくことのある「豚」とは違ったあの乳臭さ。これこそが牛の旨みなんじゃないかしら。もちろん、ステーキというか体の部位も旨いのですが、旨みという点では贓物には劣ると思うなあ、僕は。本日紹介するのは当社から車で70分圏内の「牛すじ家」さんを紹介します。長距離運転手の好きそうなあの雰囲気みのあるお店です!ああ、街道筋のスタミナ感よ!個別会計なんて当然断るべし。個別会計は迷惑と心得るべし。だってそれはお前らの都合だから!言ってる側からステーキかよ!感。旨そうではあるけれどもなぜ「牛すじ」を楽しまないの?という気持ちでしょ?そんなこんなで贓物よりもステーキを楽しんじゃうお年頃なわけですが、こちらのお店、ネットで検索すると「デカ盛り」と紐づいて結果が表示されちゃう系のお店。まさに街道筋のといった感じなのですが、あっさりと赤肉を楽しむつもりがすごいボリュームでびっくりしちゃったのでした。
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