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たこ焼きで飲むこと。

インデザ

「たこ焼きって人生にとってどういう事なんだろう」って思うことがあります。たこ焼きの発祥地がどこかとか、そういうことではなくて、これっておかずなの?おやつなの?つまみなの?という感じの疑問。

関西では普通に「お好み焼き」おかずであると同時にメインディッシュでもあり、同じ、粉物だから似たようなものだろうなあとは思うけれども、お好み焼き定食はあるけれども、たこ焼き定食というのはあまり聞いたことがないのです。とはいうものの、熱々のご飯の上にたこ焼きを乗せて、お箸でたこ焼きを割ると、トロリとしたこれまた熱々の生地がご飯と絡んで、これはこれでありだろうなあとは思うのですが、どうでしょう。

関西の家庭には大体「ガス式のテーブル用たこ焼き器」「たこ焼き専用ホットプレート」もしくは「鋳物のたこ焼き器」があります。

昔話で恐縮ですが、関西に住んでいる一人暮らしの大学生というものは大概、お金がなくて、年中ヒイヒイしているのですが、たまに、ちょっとした結婚式に参列した両親が引き出物のカタログギフトで「たこ焼き専用ホットプレート」を選んで持たせてくれた学生がいると、もう、いいな、いいな、たこ焼きパーティー、やりたいな、そのプレート、使わせてもらいたいな、と急にモテモテになったりしたものです。

たこ焼きだけでお腹いっぱいになるのは相当量を食べないとダメなのですが(粉物なので結構すぐにお腹が減ります)、たこ焼きには「余剰」といいますか、「嗜好」といいますか、「余裕」といいますか、何か、朝飯、昼飯、夕飯の3食にはない感じの特別さ、決してホテルのラウンジで小さいケーキとかサンドウィッチとかを小指を立てながら食べる「アフタヌーンティー」とかそういうのにはない、味の濃さ、スパイシーさ、満足さがあるものです。

なので仕事帰りに当社から車で13分圏内にある「たこ顔(ヅラ)」さんに寄って、缶ビール片手に家で食べるたこ焼きには「人生の休息」的なサムシングがあるのです。

たこ焼き一舟で690円という衝撃!もはや子どもの食べ物ではない!

哀愁。この包装紙には「侘び寂び」がある。もう、茶道。

男はたこ焼きでスーパードライ。なんか、この写真、変じゃない?


 
 
 

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